2007年3月14日 (水)

「イオン太田SC」の開業時に迫る来場者数の「けやきウォーク前橋」

昔の新聞記事を読んでいたら、2003年12月5日(金)に開業した「イオン太田ショッピングセンター」のグランドオープンのもようを伝える記事を発見しました。

それによると、12月5日~7日の3日間で、合計30万5,000人の来場者があったといいます。当初イオン側では25万人の集客を見込んでいたそうですが、これを大幅に上回る結果になったとのこと。

Img_5275 もちろん、昨年10月20日に開業した「イオン高崎ショッピングセンター」を大きく上回っています。「イオン高崎SC」のグランドオープンから3日間の合計来場者数は18万人でした。

ですから、「イオン太田ショッピングセンター」は、「イオン高崎ショッピングセンター」に比べ、約1.7倍の来場者があったのですね。

Img_5288 「イオン高崎SC」の商圏(自動車で30分圏内)は人口60万人、世帯数22万人です。一方、「イオン太田SC」の商圏(同)は、人口67万人、23万世帯と1割程度多くなっていますが、来客数の差は1割り増しにとどまらず1.7倍。

商業施設面積は、「イオン太田SC」が6万2,046平方メートルで、「イオン高崎SC」の6万0,800平方メートルより広くなっていますが、専門店数では137店で、170店の「イオン高崎SC」より少ないのです。

それで1.7倍の差は、商圏、商業施設面積、専門店数を勘案しても、やや大きい感じがします。

Img_5284 当時は、まだプロムナードのあるエンクローズド型ショッピングセンターが珍しかったと言うこともあるでしょう。加えて時期的に、一方は12月のボーナス商戦真っ盛りでのオープン、今一方は10月の秋の行楽シーズン真っ盛りでのオープンといった事情があるかも知れません。

しかしそれにしても、1.7倍の来客数だったとは、「恐れ入谷の鬼子母神」です。

翻って「けやきウォーク前橋」です。グランドオープン後2日間の来客数は、日本経済新聞の記事によると19万人だそうです。

Img_5236 3日目になる12日月曜日も、「けやきウォーク前橋」に行った人の話では、結構入っていたということですから、「けやきウォーク前橋」では、3月18日まで1日当たり見込み客7~8万人とみているようですから、上の数字8万人をとって、3日間で27万人前後の来客数はあったのではないでしょうか。

「けやきウォーク前橋」の商圏(自動車で30分圏内)は、人口40万人、15万世帯としていますから、この数字は「イオン太田ショッピングセンター」に比べ3分の2の商圏規模になります。

Img_5234 それでいて、グランドオープンから3日間の来客数はほぼ拮抗すると言うことになります。

どう分析したものでしょう。

エンクローズド型の大規模ショッピングセンターは2003年の「イオン太田SC」開業の頃と違って、すでに珍しいものではなくなっています。

Img_5276 「けやきウォーク前橋」に行って一番に思ったことは、県外ナンバーのクルマが少ないことです。

10%もないと思います。正確に数えておりませんが5%未満だったのではないでしょうか。それも「熊谷」ナンバーが殆どで、「とちぎ(栃木)」ナンバーも珍しいくらい。「練馬」、「多摩」ナンバーでさえレアものだったような印象です。

Img_5244 最近では武蔵村山市に「ダイヤモンドシティ ミュー」がオープンしましたが、埼玉県や東京都の多摩地区では次々大規模ショッピングセンターが完成していて、「けやきウォーク前橋」が出来たからといって、えっちらおっちら、わざわざ群馬くんだりまで、出張ってくる必要もなくなっているのかもしれません。

Img_5238 そうした状況の中での「27万人」(「けやきウォーク前橋」の発表ではありませんが・・・)です。

来場者の「購買率」が気にかかるところですが、単に「群馬県人の新しいもの好き」だけで片付けられないように思います。

ウォッチングを続けるしかありませんね・・・。

Img_5235 それにしても、「アピタ前橋店」、プレオープン後1週間経つ昨日(3月13日)の段階でも酒類販売の許可申請中です。

お酒ばかりでなく、味醂も売れませんね。「味醂風調味料」しか売ってないのでは、なんだかな~、です。きっと「上手の手から水が漏れた」のでしょう。

売場担当者の方、毎日眠れぬ夜が続いているものと思います。審査の順番を決める抽選で大ハズレだったのでしょうか。確定申告の時期と重なり、構ってもらえないのでしょうか。

Img_5287 売場担当者の方の、この夏のボーナスが普通に出ることを願ってやみません。

それと、あちこちにある、「FLOOR GUIDE」の中に、間違いなのではないかと思われる表記があります。

Img_5286 ご関心の向きは、今度「けやきウォーク前橋」に行ったとき、「FLOOP GUIDE」、じっくり見てください。                           

(写真はクリックしてみて下さい。)

【開店後1週間たっても酒類が売っていないアピタ前橋店を核店舗とする「けやきウォーク前橋」がある前橋市から軽井沢町までの直線距離≒26マイル≒42km】

| | コメント (1) | トラックバック (2)

2007年3月11日 (日)

「けやきウォーク前橋」、初日の人出10万人とは驚いた

複数の新聞(東京新聞、朝日新聞、毎日新聞)が、昨日3月10日の「けやきウォーク前橋」グランドオープンの来場者数は、10万人だったと伝えております。

Img_5022 はっきり申し上げて、驚きです。

昨年開業した「イオン高崎ショッピングセンター」は、10月17日~19日までのプレオープン3日間の人出が13万5千人でした。

そして10月20日グランドオープンから10月22日の3日間の人出を18万人、20日~月末31日までの12日間のそれを52万2千人と見ていたのです。

Img_5099 (因みに、「イオン高崎ショッピングセンター」の開業以来の累計入場者数は、この2月末で361万5千人だそうです。10月15日間、11月30日間、12月31日間、1月30日間、2月28日間の合計134日間の営業かな?1月1日は休みだったような気がします。とすれば、これまでの1日平均来場者数は約2万7千人ですね。)

これに対し、「けやきウォーク前橋」は、3月7日~9日のプレオープン期間3日間の入場者数が14万~15万人と発表されています(3月7日~10日までの4日間で24万人の報道もあります)。

Img_5019 13万5千人の「イオン高崎ショッピングセンター」を上回っています。

またこれから3月18日までの1日平均来店者数を、7~8万人としています。うちわの1日平均7万人をとっても、3月10日~18日までの9日間の来場者数は、10万人+7万人×8日間で66万人と、「イオン高崎ショッピングセンター」より短期間でなおかつ多くなると予想しています。

で、驚き、と言うことになるわけです。

Img_5117 「けやきウォーク前橋」は、押し寄せる人波に、渋滞がでるかも知れないと、先にエキスキューズしています。

確かに、昨日はいい天気でした。午後になって曇ったとはいえ、風はなく、寒くなく、ちょっと外に出かけたくなる陽気でした(今日は風が強く、かつ少し風が冷たいね。天気が悪い日はクルマで行けばよいのですが、今後トータルの人出は、天候で左右されるかもしれません。雨だから「けやきウォーク前橋」でも行くかと言うことも含め)。

Img_4998 しかし10万人の来場者を記録した要因はそれだけではないでしょう。

まず、「田んぼ(郊外)立地」の「イオン高崎ショッピングセンターと、「住宅街立地」の「けやきウォーク前橋」の違いを感じますね。

一次商圏の人口密度が断然違います。

Img_4999 しかしまあ、決定的要因は、前橋市民、行くところがなかったんですね。

長い間行くところが、無くて辛抱していたんですね。

ホームセンターと食品スーパーとコンビニとロードサイド専門店だけの買い物に、物足りないものを感じていたんですね。

Img_5192  ぶらぶら歩きが、したかったんですね。

「ちょっと行ってくら~」の場所が、欲しかったんですね。

前橋市中心商店街が、盛時に比べると、見る影も無いほど衰退し、歩いても楽しい街ではなくなって久しい年月が経ちます。

Img_5188 行くところを、みんな探していたんですね。

いくら買い物が好きでも、東京に毎週ショッピングに行くわけには行きませんし。

高崎へ行くのも億劫です。

Img_5183 待ちに待った「商店街」だったんですね。

なんてったって、1月の「前橋初市祭り」や7月の「前橋七夕祭り」、10月の「前橋祭り」には、あれだけの人出がある街です。

本当は、休日には街に出て、散歩がてらショッピング(ウィンドウショッピングを含めて)を楽しみたいと思っている人が、大勢いたのですね。

もっとも、昨日一日のうちに2~3回行った人も少なくなかったでしょう。

Img_5185 (近所のガキ、じゃなくてお子様グループの姿も多数お見受けいたしました。ゲームセンターは完全に彼らの溜まり場、じゃなくて社交場になりそうです。)

かく言う私も、実は、昨日午前と午後の2度行っております。10万分の2です。

Img_5187 そして、2度目に行った午後に、「けやきウォーク前橋」の近くにお住まいの先輩夫婦に出くわしたのですが、彼らもそれが昨日2度目の出撃だと告白しておりました。

(先輩の奥さんは、自転車用買い物カゴを新調したそうです。気合、入ってます。なんてったって、自転車で5分とかからないところにお住まいですから。目玉になる店がない、と御不満気でしたが、自転車に乗って5分で「擬似東京ショッピング」ができるのですから、そのくらい我慢です。)

Img_5139 まあ、これがクルマを使わずに行ける「住宅街立地」の強さなんでしょう。駐輪場から、自転車あふれていましたね。

(「イオン高崎ショッピングセンター」と「けやきウォーク前橋」の分析に関して興味をお持ちの方は、2月11日エントリーの「『けやきウォーク前橋』の開業迫る」や、2月16日エントリーの「3月7日に決定した『けやきウォーク前橋』の開店」、2月18日エントリーの「『けやきウォーク前橋』、専門店の陣容」をご覧下さい。)

じゃ、これからまた行ってみようかな。

【本格開業初日に10万人の来場者が会った「けやきウォーク前橋」がある前橋市から軽井沢町までの直線距離≒26マイル≒42km】

| | コメント (2) | トラックバック (1)

本格開業した「けやきウォーク前橋」

昨日3月10日、「けやきウォーク前橋」、グランドオープンです。

Img_5096 3月7日からのプレオープン期間にも、ちょっと覗きに行ったのですが、ヤジウマ根性旺盛の方なので、やはり本格開業と聞けば、居ても立ってもいられません。

で、午前8時半からのオープニング式典を見るべく、「北風吹き行く寒い中」(実際はのどかな日和でしたが)をチャリンコこいで、行ってまいりました。

あちこちにメールを出すなどして家を出るのに戸惑ったので、式典はすでに始まっておりましたが、「人が集まるところ大好きノーテンキ人間」の私としては、ブンチャカブンチャカ音楽が響き、ワイワイガヤガヤ人が騒ぐところにくると、ついついうきうきしてしまいますね。

(もう少し、歳に相応しく、重々しい所作振る舞いをしたいと願っているのですが、どんなDNAの仕業なのか、まるで駄目です。)

Img_5025 Img_5105 チアリーダーのパフォーマンスあり、中学生のブラスバンド演奏ありで、ご参集の皆さん、楽しんでおりました。

中でも、荒川静香さんが登場したときは、群集全体が、4、5歩ぐぐっと、前進しましたね。

なんで荒川静香?なんて考えてるヒマもなく、群集全体が反応してしまいました。

Img_5045 Img_5065 荒川静香さんと司会の女性の方との会話の中で、荒川静香さん、群馬県でアイスショーしたいって。誰か勧進元になってあげたら。

で、テープカット。

Img_5088 荒川静香さんの左となりは、お馴染み高木政夫前橋市長。荒川静香さんの右は中曽根弘文参議院議員ですね。

中曽根弘文参議院議員は、別段今年夏に改選ではありませんが、地元事務所が「けやきウォーク前橋」のすぐ近くということで呼ばれたのでしょうか。

このほか、前橋商工会議所の曽我孝之会頭などがテープカットに参加しておられました。

Img_5070 それにしても、「けやきウォーク前橋」と真っ向勝負となる「イトーヨーカドー前橋店」が入るビルのオーナー一族である曽我孝之会頭がテープカットに参加しなければならないとは、実に皮肉なものです。

私だったら、「千載の痛恨事」と思ってしまうところです。風邪を理由に代理を出したかも知れません(もっとも、そのほうが、あらぬ噂を呼ぶでしょうが)。

度量の広い曽我会頭は、そんなこと考えもしなかったでしょうが、ついつい私など、人生とは難儀なもんだ、と思ってしまいます。

Img_5100 まあそれはそれとして、一番感心したのはクルマで来るお客さんの駐車場への誘導がしっかりしていることでした(プレオープンのときはクルマで行ったんです)。

大渋滞が予想されておりましたが、さしたる混乱も周辺には見受けられませんでした。

「イオン高崎ショッピングセンター」の開業時は、警備員の方々、大分もたついておりましたが、「けやきウォーク前橋」に動員された誘導員の方々、大きな声でキビキビと誘導しておりました。

委託された警備会社さん、駐車場整理の「てだれ」を動員したのでしょうか。

所轄の警察署から、交通渋滞の発生防止に関しては、かなり「けやきウォーク前橋」に対して指導があったようなお話も伺っております。

Img_5160 天候にも恵まれたせいでしょうか、チャリンコでの来場者は、予想以上のものがありました。

クルマで買い物の「北関東スタイル」ではなくて、やはり歩きやチャリンコでの買い物スタイルがおしゃれというものです。

(ただねぇ、1時間に1本の電車を利用しての買い物は、なんともはや「下妻スタイル」になってしまいます。)

Img_5115 前橋の人間、それも中高年以上の方は意外に「イオン高崎ショッピングセンター」に行っておりません。その反動が出たのかどうか、「イオン高崎ショッピングセンター」のグランドオープン時より、何だか混雑していたように思いました。

設備的にも、「あと出しじゃんけん」効果で「けやきウォーク前橋」の勝ち、といった印象です。

Img_5126 当分の間、前橋の人間の間では、「けやきウォーク前橋」に行った?が挨拶になりそうです。   

                                                     

群馬テレビの方も、ニュース用の絵を撮るのに忙しそうでした。

【軽井沢プリンスショッピングセンターに入る雑貨の「ジャングル」と食品の「軽井沢ファーマーズギフト」が出店している「けやきウォーク前橋」が本格開業した前橋市から軽井沢町までの直線距離≒26マイル≒42km】

| | コメント (1) | トラックバック (2)

紀伊国屋書店「けやきウォーク前橋店」の影響

3月10日付けの日本経済新聞群馬版の記事によれば、「けやきウォーク前橋」に出店した紀伊国屋書店の初年度年間売上目標は14億円とのこと。

Img_5020 紀伊国屋書店でも、SC(ショッピングセンター)内店舗としては全国でも最大級になるそうです。

毎週、東京新聞群馬版に経済コラム書かせていただいておりますが、昨年(2006年)11月23日掲載の「書店に見る競争のダイナミズム」のタイトルで書いた文章には、同店の売上は、12億73百万円~15億25百万円と試算してみました。

Img_5116 最終的には3,200平方メートルの売場面積になりましたが、当時は1,000坪(3,300平方メートル)の売場面積で進出すると言われましたので、当たらずとも遠からずの試算結果になりました。

3,200平方メートルの売場面積で、もう一度計算してみましょう。

基本となるものは、やや数字が古いですが、他に無いので、2002年の「商業統計調査」における旧前橋市の書籍・雑誌小売状況です。それは以下のようでした。

小売店舗数57店、年間商品販売額77億5,700万円、売場面積1万6,801平方メートルです。

ここに3,200平方メートルの売場面積の本屋さん(紀伊国屋書店)が入ってきます。

Img_5122 条件は、書籍・雑誌売上は年々減少しており、「けやきウォーク前橋」の商圏人口も増加しないということになります。

で、試算その一として、既存の77億5,700万円の売上を仲良く分け合うケースを計算します。

既存売場面積は1万6,801平方メートルに、進出する紀伊国屋書店の売場面積3,200平方メートルを足します。すると合計は2万0,001平方メートルになります。

この数字で年間商品販売額77億5,700万円を割ると1平方メートル当たり約38万8千円になります。これに3,200平方メートルを掛けると、12億4,100万円の数字が得られます。

試算その二はきわめて単純です。年間商品販売額77億5,700万円を既存の売場面積1万6,801平方メートルで割ると、1平方メートル当たり売上高は約46万2千円になります。

この数字に3,200平方メートルを掛けると、14億7,800万円という数字が得られます。

「試算1」で得られた数字12億4,100万円と、「試算2」で得られた14億7,800万円という数字を比較検討し、初年度年間売上目標14億円を引き出したような気がします。

もちろん、業界平均数字や、同じような商圏に立地している紀伊国屋書店の他の店の売上データも参考にして出した数字だと思います。

さて、この14億円と言う数字がどのような影響を与えるかです。

Img_5172 常識的に見て、最大の影響を受けるのは、顧客層が重なる前橋の老舗書店「煥乎堂」でしょう。次に文真堂書店が展開する「ブックマンズアカデミー前橋店」、そして「戸田書店前橋本店」と言うことになると思います。

地理的に近い「文真堂書店天川店」、「文真堂書店新前橋店」、「ファミリーBOOK天川大島店」に対する影響も少なくないものがあると思います。

特に年商30億円強で、経営再建中の病み上がり状態にある「煥乎堂」さんにとっては、「紀伊国屋書店」さんの一挙手一投足が気になって仕方ないものになると思います。

人気作家や人気ミュージシャンを呼んでイベントを企画する力から言えば、「紀伊国屋書店」さんの方に軍配が上がります。

外商に力を入れているようですが、教科書販売の権利を持ち、長年競合がなく「殿様商売」をしてきただけに、ゲリラ的な戦い方にも不慣れなような気がします。

もちろん教育業界や官公庁にディープな「煥乎堂」ファンはいますが、「紀伊国屋書店」のブランド力もまた強烈です。

気になるのは、旧群馬町(現高崎市)にある郊外型店の動向です。

こちらは「イオン高崎ショッピングセンター」内にある「未来書店」と競合しているのではないと思われます。

「煥乎堂」さんの決算月は5月。平成19年5月期は、「けやきウォーク前橋」と「イオン高崎ショッピングセンター」の影響は通期で現れませんが、来年の平成20年5月期はこれがステレートに現れます。

どうなるのか、長年「煥乎堂」になじんだものとしては、気が気でありません。これでもかつては、個人部門の月間書籍購入金額ベストスリーに入って、記念に銅鐸のミニチュアレプリカを同社から貰ったことがあるんですから。

【「けやきウォーク前橋」に出店した紀伊国屋書店と壮絶な戦いが予想される煥乎堂がある前橋市から軽井沢町までの距離≒26マイル≒42km】

| | コメント (1) | トラックバック (5)

2007年2月18日 (日)

「けやきウォーク前橋」、専門店の陣容

ユニー初のプロムナード(全長210メートル)があるエンクローズド型のショッピングセンター「けやきウォーク前橋」は、3月7日プレオープン、3月10日グランドオープンですが、その専門店の布陣をみると、昨年10月開業の「イオン高崎ショッピングセンター」とダブル店がだいぶ多いように思います。

特に飲食・フードコート関係に目立ちます。

Img_4478 大規模ショッピングセンターとあればどこにでも入りたがる「スターバックスコーヒー」や「サーティワンアイスクリーム」、ファーストフード御三家である「ケンタッキーフライドチキン」、「マクドナルド」、「ミスタードーナッツ」はともかく、「ペッパーランチ」、「あんにょん」、「築地銀だこ」、「ロマンドーロール」、「サンマルクカフェ」、「登利平」です。

飲食・フードコート34店のうち11店がダブります。

「イオン高崎SC」に出ている「元祖にんにくや」の新業態「イタリア食堂まかない亭」も入れると、およそ3分の1強が重なります。

Img_4483 物販では、コーヒー豆・輸入食品の「カルディコーヒーファーム」、キッチン雑貨の「212キッチンストア」、生活用品の「無印良品」、健康グッズの「ファイテン」、カジュアルの「ライトオン」、アクセサリーの「ストーンマーケット」、「ザ・ショップTK」、服飾の「グローバルワーク」がダブっています。

「きょうしん」さんの「ラキュート×スパイラルガール」も含めると9店舗ということになります。

(もちろんファイブフォックス、ワールド、オンワード、タカキューなども、「イオン高崎ショッピングセンター」に入っている店舗とは違うブランドで出店します。前橋市に本社のあるジェイアイエヌさんも「ルクスデザイン」の業態で入ります。)

以上のような店を展開している会社は、ショッピングセンターへのテナント出店を基本にしているから当たり前と言えば当たり前なのですが、なんだかなあ~ッ、という気がしないでもありません。

また、定食の「大戸屋」、カメラ・DPEの「カメラのキタムラ」、「旅がらす本舗 清月堂」、「老舗 三俣せんべい」、「マツモトキヨシ」、「ラーメン花月」など、群馬県では路面店でお馴染みの店舗も入ります。

もちろん群馬県内初出店というお店も、およそ半分近い75店舗を数えますから、かなりの物ですが、「イオン高崎ショッピングセンター」の「FrancFrancFranc」や「コムサイズム」、「LUSH」、「ヴィレッジヴァンガード」といった、オッちょっと面白そう、といった店が少ないような気がしないでもありません(「コムサイズム」の変わりに、ファイブフォックスは「ボナ ジョルナータ」で入りますが・・・)。

また、「ビブレ系」のお店が少ないのも、やや華やぎに欠ける印象を与えます。

ただ、「エディーバウアー」、「ABCマート」、「リーガルシューズ/ナチュラライザー」、「メルローズクレール」といった、他のショッピングセンターや百貨店でお馴染みで、近くになかった店が出店するのは、うれしいですね。

軽井沢プリンスショッピングプラザに入っている(と記憶している)雑貨の「ジャングル」、グロサリーの「軽井沢ファーマーズギフト」も覗いてみたくなります。

Img_4475 それになんといっても、3,200平方メートルの売り場を持つ「紀伊国屋書店」のパワーがどんなものか、注目されます。

シネコンの「ユナイテッドシネマ」が出ることで、全国の都道府県庁所在地で唯一映画館のなかった前橋市、という言われ方も返上されます。「ユナイテッドシネマ」さまさま、です。

しかしながら総体とすると、もう一工夫と言うか、もう一ひねり欲しかった気がします。

「イオン太田ショッピングセンター」や「佐野アウトレットプレミアム」にもある「デザート王国」や、首都圏、特に神奈川県ではあちこち目に付くイアタリア料理店「カプリチョーザ」といったメンツをみると、特にそう思います。

その結果、「イオン高崎ショッピングセンター」に比べ、どうしても少し地味に見えます。それとも、県内にすでに出店しているアピタ関係のショッピングセンターの印象が強すぎるからでしょうか?

いずれにしても、スタート時の専門店の顔ぶれが永遠に続くわけではありません。1年後には見直しがあるでしょうし、自主的な撤退店舗も出てくるでしょう。

ショッピングセンターの完成型が、いきなり出現するはずもありません。ないものねだり、かもしれません。

Img_4490 駐車場は3,300台と「イオン高崎ショッピングセンター」と同じ収容台数ですが、「イオン高崎SC」のアクセス道路が片側2車線なのに対し、「けやきウォーク前橋」は1車線なのがやや気がかりです。

ベテラン警備員の連携による、手際の良い誘導ができるかできないかが、渋滞を悪化させるかどうかのポイントになりそうです。

Img_4489 電車など公共交通機関を使った消費者の買い物動向としては、伊勢崎市民は前橋市に、前橋市民は高崎市に、高崎市民は東京にといったように、「上り」志向になりますが、果たして高崎市民を高崎駅から前橋駅に「逆流」させられるかどうか、大いに注目したいものです。

Img_4498 もちろんバス運行はありますが、前橋駅南口から500メートル(徒歩で8分)の距離を、天候が悪いときはともかく、散歩代わりに歩く人がどのくらいいるかも、ちょっと見ものです。

(もちろん食料品の買い物客が徒歩や電車・バスで来ることは、殆どないでしょう。飲料など重いものを買い込んだ買い物袋をぶら下げて歩いたり、電車に乗るのは難行苦行です。まして食品スーパーなら身近にいくらでもありますし・・・。)

Img_4307_1 それにしても、前橋市の有名カキ氷店「野口商店」は、ショッピングセンターにもっとも会わないタイプの店のような気がします。

中心商店街の店が生き残るには、この「野口商店」、大いに研究に値すると思うのですが、いかがでしょうか?

(「野口商店」、まだ冬眠中でした。それとも日曜は定休?)           

                                            

Img_4514 (前橋中心市街地の再生について思案中の萩原朔太郎氏。)

(写真はクリックしてみて下さい。)

【3月7日にオープンする「けやきウォーク前橋」がある前橋市から軽井沢町までの直線距離≒26マイル≒42km】

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007年2月16日 (金)

3月7日に決定した「けやきウォーク前橋」の開店

2月14日、「けやきウォーク前橋」オープン関連の新聞発表がありました。

いよいよ、ですね。

Img_4173 2月11日にエントリーした「『けやきウォーク前橋』の開業迫る」で書いたように、プレオープンは3月7日(近隣にお住まいの方を対象に、とうたっていますが、誰が行ってもいいんですよ)、3月10日がグランドオープンだそうです。

(3月7日~9日間のプレオープン期間にどのくらいの人出があるかで、先行きが占えるような気がします。)

5万0,618平方メートルの店舗面積に、アピタと157の専門店で構成し、ショッピングセンター(SC)全体の初年度目標売り上げは230億円に設定しています。

Img_4163 アピタ分の売上げは、「『けやきウォーク前橋』の開業迫る」で推測した範囲の70億円、そしてモール部分が160億円です。

専門店は1店舗当たり約1億円の勘定ですね。                  

                 

(平成16年「商業統計調査」から算出すると、群馬県市部の小売業の年間商品販売額とその他の収入額合計は1万4,426店で1兆6,463億円。そこから百貨店・総合スーパーの店舗数24店と年間商品販売額、その他収入額合計1415億円を引いて、1店舗あたりの販売額等を算出すると、平均が約1億450万円になる。)

SC全体で働く従業員さんの数は約2,000名になるそうです(頭数はこれより多くなるでしょう)

因みにアピタ部分の店舗面積は1万1,949㎡、従業員は230名(正社員43名、時間換算人員187名)となっています。

思っていたよりも小ぶりでした(「『けやきウォーク前橋』の開業迫る」で書いた、他のアピタの規模と比較してみてください)。

Img_4179_1 年間来店客数は800万人~1,000万人と随分幅を持たせています(800万人が必達ラインということでしょうか?)。

「イオン高崎ショッピングセンター」の当初来店客見込みは1,000万人でした。すでに300万人を達成しましたから、あちらは開店後、月平均75万人のペースです(平日2万人弱、土日休日4万人弱のペースですね)。

「けやきウォーク前橋」の基本商圏(車で30分圏内)は人口40万人、世帯数約15万世帯だそうです。地域的には前橋市全域、高崎市・伊勢崎市等の近隣町村の一部となっています。

直線距離で西6キロメートルにある「イオン高崎ショッピングセンター」の商圏(クルマで30分県内)は人口約60万人、世帯数22万世帯です(商業施設面積は6万0,800㎡)。

Img_4145 「イオン高崎ショッピングセンター」はご存知のように、サティと170の専門店で構成されており、初年度目標年商は、昨年9月27日エントリーの「10月20日にイオン高崎ショッピングセンター開業だって」で、300億円と推計しました(従業員数はSC全体で2,300名、そのうち核店舗の「高崎サティ」は約560名)。

2つのショッピングセンターを一覧にまとめてみると次のようになります。モールのタイプはともにエンクローズド型です。

けやきウォーク前橋  イオン高崎SC
敷地面積     9万4,378㎡  12万2,049㎡
建築面積     3万5,255㎡   2万8,120㎡
建物延床面積  9万8,056㎡   9万9,929㎡
営業面積     5万0,618㎡   6万0,800㎡
核店舗営業面積 1万1,949㎡      1万9,240㎡
モール分営業面積 3万8,669㎡   4万1,560㎡
目標年商        230億円      300億円
見込来客数 800~1000万人    1,000万人
従業員数        2,000名       2,500名
核店舗従業員数     230名         560名
商圏人口                  40万人         60万人
商圏世帯数      15万世帯      22万世帯
核店舗            アピタ         サティ
専門店数         157店        170店
営業時間        10~21時      9~23時
休業日          年中無休       年中無休
駐車台数       3,300台      3,300台
駐輪台数         720台      1,010台
投資額         180億円       106億円
(※営業面積には通路等を含む。従業員数は時間換算人員を含む。「イオン高崎SC」の目標年商は推計。商圏はともにクルマで30分の範囲。営業時間は核店舗のもの。投資額は「けやきウォーク前橋」は総投資額で、「イオン高崎SC」はディベローッパー投資分のみ。イオン高崎SCの核店舗(サティ)従業員数は時間換算していないのかもしれません。高崎サティの年商目標も公表されていませんが、営業時間、営業面積等から勘案すると120~130億円と見られます。)

上記の数値を元にいくつかの分析数字を出してみましょう。

          けやきウォーク前橋  イオン高崎SC
営業面積当たり売上  454千円      493千円
来店客単価     23002875円            3000
1人当たり売上         57,500円       50,000円
1世帯当たり売上   15万3千円      13万6千円
(※営業面積当たり売上は1㎡当たりの年間売上。来店客単価は来店客数が達成された場合の数字。1人当たり売り上げは、商圏内の1人当たり年間売上げ。1世帯当たり売上げも商圏内の1世帯当たり年間売上げ。)

「営業面積当たり売上げ」は入居する専門店の業種や扱い品によって違いも大きくなります。ただ、これらの数字を見て言えるのは、「けやきウォーク前橋」は「イオン高崎SC」に比べ、商圏内から多くの売り上げを獲得しようとしているようです。                                                       

                                                                                                                      

「イオン高崎ショッピングセンター」の「田んぼ立地」に対し、「けやきウォーク前橋」は「住宅地立地」ですから、これを生かし、客単価は低くても、来店頻度を高めようという作戦のようです。

(JR新前橋駅周辺のお家は、両ショッピングセンターで、あわせて年間28万9千円買い物するイメージでしょうか。)

ところで、平成16年の「商業統計調査」によると旧前橋市の年間商品販売額は3,637億86百万円です。その他の収入額が191億74百万円。そして売場面積は42万3,719㎡です。

「けやきウォーク前橋」には飲食関係の店が34店舗入りますから単純には言えないのですが、230億円の年商が実現すると、ざっと言って、旧前橋市の小売関連売上金額(3,829億60百万円)の6.0%、売場面積の11.9%を占めることになります。

人口は今後減ることが予想され、所得の伸びも限られますから、ゼロサム競争になり、既存の商店売上から平均6%奪取される計算になります。

もちろん旧前橋市の小売売上だけが減少するわけではなく、伊勢崎市や高崎市にある小売店の売上げも減るでしょう。また、減少の仕方は、取り扱い品目や地区、業態によってバラつきもあるでしょう。

しかしながら、一番影響を受けるのは前橋市にある既存商店であることは、否定できないでしょう。

Img_4182 開店する「けやきウォーク前橋」と昨年10月に開業した「イオン高崎ショッピングセンター」の商圏が重なる地域には、「アカマル」(店舗面積1万1,411㎡)、「前橋サティ」(同2万1,707㎡)、「スズラン前橋店」(同2万0,513㎡)、「イトーヨーカドー前橋店」(同1万5,503㎡)などがあります。

Img_4158 この中では、ほぼ、「けやきウォーク前橋」と「イオン高崎ショッピングセンター」を結ぶ直線上にあり、業態も近い「アカマル」と「イトーヨーカドー前橋店」との競争は熾烈を極めるものになると思います。

そして前橋中心商店街も、傍観者と言うわけには行かないでしょう。

ただ、少なくとも年間800万人の人間が「けやきウォーク前橋」に集まるなら、これをどう前橋中心商店街に誘導するかに知恵を絞れば、決して悲観的な見通しばかりにはならない可能性もあります。

その時は、物販中心の街づくりを考え直さなければならないかもしれませんが。

いずれにしても、前橋流通戦争の最終章がついに開始される、という気がしてなりません。

【「けやきウォーク前橋」が開業する前橋市から軽井沢町までの直線距離≒26マイル≒42km】

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年2月11日 (日)

「けやきウォーク前橋」の開業迫る

いよいよ「けやきウォーク前橋」がオープンします。3月7日(木)プレオープンの線が濃厚のようです。

Img_4189 Img_4162 商品の搬入も進んでいます。

「紀伊国屋書店」や「エディー・バウアー」、「リーガルショップ」など目新しいショップの出店がある反面、「無印良品」、「ライトオン」など「イオン高崎ショッピングセンター」と被る店も少なくありません。

Img_4195 Img_4201 (「ライトオン前橋文京店」さんは閉店して「けやきウォーク前橋」に入るようです。ショッピングセンター内に多数展開し、「イオン高崎ショッピングセンター」にも入る「スタジオ アリス」さんは、そのままのようです。)

特に飲食の関係は、「イオン高崎ショッピングセンター」にも入っている店が多いようです。

JR前橋駅北口に出店している「マツモトキヨシ」といった店もあります。

Img_4174 前橋中心商店街、前橋中央通リの有力店「水本園」さんも出ます。苦渋の選択だったのではないかと拝察します。

昨年10月の「イオン高崎ショッピングセンター」に続き、アピタと150の専門店による大規模ショッピングセンターの誕生は、前橋中心商店街を直撃するでしょう。

もちろん対抗策を練っているでしょうが、生半可な対抗策では太刀打ちできないかもしれません。

昔からの商店街の魅力を、前面に打ち出して欲しいものです。

前橋と高崎に百貨店を展開するスズランさんは、外商の強化に、相当力を入れているようです。スズランカードの会員拡大に躍起になっている、とも伝えられています。

Img_4207 スズランさん以上に警戒感を募らせているのは、JR前橋駅北口に立地する「イトーヨーカ堂前橋店」さんなのではなかろうかと思います。2000年頃の同店の売上規模は70億円くらいです。

これをどのくらいの減少に食い止められるか、或いは「けやきウォーク前橋」との相乗効果は期待できるのか、関係者の皆さんは気が気でないことと思います。

業態が同じな上、「けやきウォーク前橋」に比べ専門店数も駐車場数も格段に少ないだけに、どのような対抗策を見せるのか注目されます。

Img_4179 ところで、「けやきウォーク前橋」の初年度年商目標はどのくらいなのでしょうか?

何れオープン日が近くなれば発表があると思いますが、専門店の分を入れない、アピタ直営部門の年商目標をここ数年に開業した店舗から類推してみようと思います。

◎アピタ安城南店(愛知県安城市 平成18年9月開業)
年商目標:55億円
アピタ部分営業面積:1万2,529㎡
従業員数:263名(社員34名、他は時間換算人員)
商圏人口:12万6,000人
商圏世帯数:3万9,000世帯                                    

◎アピタ会津若松店(会津若松市 平成18年3月開業)
年商目標:40億円
アピタ部分営業面積:9,391㎡
従業員数:181名(社員31名、他は時間換算人員)
商圏人口:10万9,000人
商圏世帯数:4万1,000世帯                    

◎アピタ長津田店(横浜市 平成17年11月開業)
年商目標:78億円
アピタ部分営業面積:1万4,850㎡
従業員数:275名(社員45名、他は時間換算人員)
商圏人口:32万8,000人
商圏世帯数:13万0,000世帯                                   

◎アピタ静岡店(静岡市 平成17年11月開業)
年商目標:79億円
アピタ部分営業面積:1万5,020㎡
従業員数:295名(社員45名、他は時間換算人員)
商圏人口:19万0,000人
商圏世帯数:7万6,000世帯                                    

◎アピタ石和店(山梨県笛吹市 平成17年9月開業)
年商目標:54億円
アピタ部分営業面積:7,876㎡
従業員数:206名(社員36名、他は時間換算人員)
商圏人口:18万0000人
商圏世帯数:6万9,000世帯

Img_4183 「けやきウォーク前橋」の5キロメートル商圏の人口は21万人です。そして世帯数は8万4千世帯です。

これと以上の5店舗の年商目標から考えると、「けやきウォーク前橋」で営業するアピタの直営部分の年商目標は70~80億円になりそうです。

もちろんアピタ部分のみの年商目標で、150の専門店の年商目標は、また別です。

先ごろ来客数300万人を達成した「イオン高崎ショッピングセンター」ですが、「田んぼ立地」のためか、夜間の売上実績が思惑外れで、この建て直しに動いていると言われます。

Img_4185 特に、飲食とシネコンは、平日夜間がガラガラとの話が伝わっています(実際に行って見た訳ではありません。伝聞です。申し訳ありません)。

「住宅街立地」の「けやきウォーク前橋」はどのようになるのでしょうか。夜間も近隣の社交場となるのでしょうか。

【「けやきウォーク前橋」がオープンする前橋市から軽井沢町までの直線距離≒26マイル≒42km】

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006年10月26日 (木)

けやきウォーク前橋の一抹の不安

イオン太田ショッピングセンター」の来客数実績は年間1100万人に及ぶそうですから、10月20日にグランドオープンした「イオン高崎ショッピングセンター」は同様の商圏で、さらに規模が大きいことを考えると、当初の入場者目標である1000万人は達成できそうに思われます。

Img_2115 県央地区で次の注目ショッピングセンターとなると、言うまでもなく来年4月にオープンする「けやきウォーク前橋」ということになるでしょう。

このショッピングセンターを考える場合参考になるのは、「けやきウォーク前橋」同様、ユニーが主導し、核店舗としてアピタが入る「館林つつじの里ショッピングセンター」です。

Img_2708 「館林つつじの里ショッピングセンター」の開業は10年前。その後2003年3月に「佐野プレミアムアウトレット」、2003年4月に「イオン佐野新都市ショッピングセンター」、2003年12月に「イオン太田ショッピングセンター」が相次いで開業しました。

これに対抗するため、2005年に増床リニューアルして対抗していますが、ショッピングセンターを歩くと苦戦している感が漂います。

Img_2706 アピタとともに核店舗だったホームセンターの「ゲット」が退店するなど、ここに来て些か元気がありません。

全天候型のエンクローズドタイプの店舗ですが、プロムナードタイプではなく、店舗配置は旧来の百貨店型レイアウトがフロアの大部分を占めています。

専門店は80近く入っていますが、ユニー系列の専門店が多いように思います。

はっきり言えば、イオンの太田、佐野新都市のショッピングセンターと比較した場合、どうしても従来の総合スーパー臭を強く感じてしまいます。

翻って「けやきウォーク前橋」ですが、店舗配置はプロムナードタイプがフロアの多くを占めるようです。ただ、「けやきウォーク前橋」の家賃は「イオン高崎ショッピングセンター」よりも安いようなので、プロムナードの作りは「イオン高崎ショッピングセンター」より豪華さが落ちるように予想されます(実際作り上がって見ないと分かりませんが)。

商圏は5キロメートルで21万人、8万4千世帯。10キロメートルで22万世帯を想定していますが、この規模は「イオン高崎ショッピングセンターの商圏規模と殆ど同じです。

また、西10キロメートルはイオン高崎ショッピングセンターの10キロメートル商圏と重なります。

シネマコンプレックスが入ることも、イオン高崎ショッピングセンターと同じです。

専門店は物販・飲食・サービスあわせて「館林つつじの里ショッピングセンター」の倍近い150店内外になるようです(アピタ、ユナイテッドシネマは除く)。メインはすでに新聞等で報じられているように、およそ1000坪を占める紀伊国屋書店になります。

1階の平面図を見ていて気になるのは、1階で4番目に広い123.3坪の区画にドラッグストアの文字が見えることです。

また、それと隣り合う1階で2番目に広い270坪強の区画に生活雑貨の文字が見えることです。

まさか既存コンセプトのドラッグストアや百均(円)ショップを入れるのではないでしょうが、万が一そうだとしたら、「けやきウォーク前橋」の危うさを感じないわけにはいきません。

ここ数年で、食品スーパー、ドラッグストア、実用衣料、百均(円)ショップを揃えたネイバーフッド型のショッピングセンターはあちこちにオープンしており、わざわざエンクローズド型スーパーリージョナルショッピングセンターの専門店街に誘致する必要はないと思うからです。

どのような専門店の布陣を敷くかが、スーパーリージョナルショッピングセンターの命運を握るように思います。

イオン高崎ショッピングセンターは、今までのイオンショッピングセンターでは一番アパレル・アクセサリーなどのファッション関係に気を使った店舗誘致で、総合スーパー臭を脱しようとしている感じがします。

ヴィブレに入っている店舗も誘致しています。

すでに「けやきウォーク前橋」の主要店舗の布陣は決まっているでしょうが、従来の総合スーパーのマーチャンダイジングに無いものを求めて、消費者はスーパーリージョナルショッピングセンターに行くような気がしてなりません。

特に軽井沢プリンスショッピングセンターや、佐野プレミアムアウトレットに行き慣れている群馬県の消費者は、その色彩が濃いように思います。

万が一、従来のドラッグストアや百均(円)ショップが入るならば、「けやきウォーク前橋」に一抹の不安を抱かざるをえません。

(もちろんその土地にあったショッピングセンター内の専門店の布陣と言うものがあるでしょうが、それがネイバーフッド型SCと同じようなものだとしたら、わざわざ行く必要もないな、というのが正直な気持ちです。)

【けやきウォーク前橋が来年4月にオープンする群馬県前橋市から軽井沢町までの距離≒26マイル≒42km】

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年9月 9日 (土)

「けやきウォーク前橋」周辺散歩

※今日でこのブログも100日目となりました。ありがとうございます。

昨晩は、ある金融機関のTさん、Oさん、Sさんと私合わせて4人で、「けやきウォーク前橋」の近くにある文天商店街の蕎麦店さん「石墨」で、密議ではなくて、普通のオジさんたちの飲み会でした。

普通でなかったのは、Oさんは日本酒テイスターとしては全国でも十指に(らくらく)入る方。そのOさんが「亀の翁」等々を持ち込まれたので、普段日本酒は余り口にしない私も、つい調子に乗って(欲をかいて)がんがん日本酒を飲んでしまいました。

(大変お世話になりました。ありがとうございました。)

いつものようにビールを飲むピッチで飲みましたから、たちまちダウン。後半は、アルコールの霧の中を彷徨う夢遊病者のようではなかったかと思います。(ーー;)

で、帰りはクルマをおいて帰ってきましたので、今日は自宅から歩いて蕎麦の「石墨」までクルマを取りに行きました。ついでに「けやきウォーク前橋」周辺を散歩してきました(ちょっと苦しい散歩でしたけどね)。

地図としては下記の「ぶんてんモール」のサイトをご覧下さい。
http://www.buntenmall.jp/map/bunten_map.html

写真はクリックして見て下さい。

Img_1522_1 まずは「けやきウォーク前橋」の正面入り口となるところからパチリ。この道を挟んだ南側に、高校・大学の先輩が経営している会社が2つあるので、「けやきウォーク前橋」が晴れてオープンした暁には、土日にその軒先を借りて、焼き鳥屋かたこ焼きの屋台を出そうか、などと良からぬことを考えています(冗談ですよ)。

Img_1507 モスバーガー前橋南店。緑モスです。モスバーガーは、全店緑モスになったのでしょうか?(大胡県道沿いにあるのは赤モスでしたっけ?)。ここも混みますね。もっとも小生は一度もこの店には入ったことがないんですが。「けやきウォーク前橋」には、あの黄金のMマークが出店するのでしょうか?それともフレッシュネスバーガーさんでしょうか?それとも・・・

Img_1504 モスバーガー前橋南店のすぐ南くらいにあるシャンゴ前橋南店。群馬におけるイタリア料理の開拓者。群馬県の場合、ハンバーグレストランのブームの後、シャンゴさん(本社は高崎市)が火付け役になってスパゲティブームが起きたように思います。今ではすさまじい数のイタリア料理店、パスタ店ができましたよね。「粉もの麺類食文化」が下地にある群馬県だけに、その広がりは燎原の火のようでした。

Img_1506 この周辺ではガソリンを一番安く売るスタンド。モスバーガー前橋南店とハス向かいにあります。このガソリンスタンドはセルフですが、奥というか右側と言うか、コスモ石油のマークが見えますが、このスタンドはフルサービスで、いつも手前のセルフスタンドとガソリン価格は同じです。

Img_1514 私がもっとも注目するのは、左側のけやき沿いの通りです(前橋市南町3丁目になります)。右側が「けやきウォーク前橋」の西端で、北に向かって写真を撮っています。この通りに、どんなオシャレな店が出てくるか、あるいは出てこないのか。駐車場が確保しづらい難点があります。お客さんが「けやきウォーク前橋」の駐車場を借用した場合、この道はクルマで埋まるでしょうから、信号機が少ないので渡りづらいかもしれません。ただ、どんな場合でも猛者は出現しますが・・・。

Img_1503 食器・厨房具のグントーさん。ここで酎ハイ用のグラスを買います。500CC入るやつ。包装紙類も多く、ちょっと面白い店です。                               

Img_1524 「けやきウォーク前橋」の東側にまだあった空き地。駐車場として使われているようです。

                                                                   

Img_1528 カレー屋さん。ここも入ったことがありません。名前を聞いているだけ。店の前の植え込みが南国を思わせるので、よく冬を越してきたなあと、いつも感心しております。超個人的ですが、ミラクルフルーツとニームの苗がここにいつ植えられるか、注目しています。

Img_1530 群馬県生涯学習センター。かつてここに、高校があったんです。回りはその頃、田んぼばかりで、プロゴルファーになったTくんは、校舎の屋上から田んぼに向けて、打ちっ放していました(という伝説があります。体育の先生に少年だったT君がゴルフの指導をしていたのは事実ですけれど)。

Img_1532 その向かいにある雅楽家さん。食品スーパーフレッセイさんに替わって、系列の会社が出したお店。昨日の夜も駐車場、満杯でした。                            

Img_1545 群馬県立公文書館。この公文書館の企画展は大変面白いのですが、難を言えば、時間がたっぷりあるときにしか行けないことです。                                   

Img_1538 フライングガーデン前橋文京店。爆弾ハンバーグです。かつて創業者の野沢八千万氏に取材したとき、その緻密な事業計画に驚嘆した覚えがあります。昔本社は桐生でしたが、お会いしたときは、県外出店が本格化し始めた頃で、近く小山に本社を移すとおっしゃておりました。上場も早かったですね。

Img_1544 ぜにやさん。フライングガーデン前橋文京店の北隣くらいにあります。かつて、かぼちゃを使ったケーキで一世を風靡しましたね。ここのケーキを手土産にして取材に行くと、その会社の女の子たちの扱い方が違いましたね。                                                            

Img_1550 群馬県立公文書館近くの喜久屋さん。私が高校生の頃からありました(この建物ではありませんが)。一押しは、「ルースーチャーハン」。チャーハンに豚肉細切りのあんがたっぷりのっています。大盛りで頼むと、ほんとかよ?といったノリの盛り方です。が、何のことはない、この年になっても、コメ粒ひとつ残さず食べてしまいます。それがまた、安いんです。昼は早めにいかないと、駐車場にクルマ止められません。前橋は豚肉料理を名物にして押し出していくそうですが、この喜久屋の「ルースーチャーハン」是非とも推薦品にしていただきたいものです。                      

Img_1546 文天商店街界隈にある一般住居からはみ出たサボテン。前橋市はサボテンの出荷額では全国の約4割(不確かな記憶)を占めるサボテン王国なんです。さらに隠れたところでは、ミラクルフルーツとニームの出荷額でもトップなんです。今は敢えて名前を秘しますが、皆さんご存知の方のガンバリズムで、そうなってます。

Img_1539 で、終着の石墨さん。我が愛車、「流星号」が見えます。ちょっとさびしそうです。今にも泣き出しそうです。石墨さんは、前橋駅南口の近くにあった頃から、評判の店です。蕎麦屋さんに対して大変失礼かもしれませんが、ここの天婦羅は蕎麦屋のころもを沢山つけた天婦羅ではなくて、天婦羅屋の天婦羅なんです。一度お試しあれ。やみつき、です。ここのご主人のお兄さんはお寿司屋さん。外食一家です。

【文天商店街がある前橋市から軽井沢町までの直線距離≒26マイル≒42km】

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2006年9月 8日 (金)

「けやきウォーク前橋」の影響やいかに

Img_1476 開業迫る「イオン高崎ショッピングセンター」とともに、動向が注目されるユニーの大型ショッピングモール1号店「けやきウォーク前橋」(群馬県前橋市文京町)だが、来年(2007年)4月のオープンを目指し、急ピッチで工事が行われている。

店舗面積は3万4,495㎡、駐車場収容台数は3315台。営業時間は午前9時~午後10時になる。

核店舗はユニーの展開する「アピタ」と有力書店チェーンの「紀伊國屋書店」。これに住友商事系のシネマコンプレックス「ユナイテッドシネマ」が加わる。

「紀伊國屋書店」の売場面積は3,300㎡で、ショッピングモール全体の店舗面積の1割近くを占め、ワンフロアでは国内最大級の書店になるのが特色かもしれない。

Img_1467 出店住所地である前橋市文京町に相応しい店舗だが(冗談です)、この「紀伊國屋書店」と「ユナイテッドシネマ」の組み合わせが、ユニーが今まで展開してきたショッピングセンターと大きく違う点である。

そして、この2つの集客力がどのようなものになるか、見極めがつかないだけに、売り上げの見通しも読みづらい。

最近オープンしたり、オープンする予定のアピタ店の売上目標等を見てみよう。

◎平成18年9月23日オープン予定の「アピタ安城南店」(愛知県安城市)は、

店舗面積:2万3,370㎡(うち、アピタ1万2,529㎡)

専門店数:61店

駐車場:1350台

商圏:人口---12万6,000人

   世帯数---3万9,000世帯

初年度年商目標:55億円(アピタ分)

アピタ分1㎡当たり目標年商:43.9万円

◎平成16年11月に改装オープンした「アピタ長久手店」(愛知県長久町)は、

店舗面積:2万1,863㎡(うちアピタ分1万4,615㎡) このほか共用通路8,131㎡、飲食・サービス部門5,982㎡

専門店数:記載無し

駐車場:2100台

商圏:人口—-記載無し

   世帯数---記載無し

初年度年商目標:118億円(アピタ分 平成16年2月期実績108億63百万円)

アピタ分1㎡当たり目標年商:80.7万円

◎平成17年11月にオープンした「アピタ長津田店」(横浜市緑区)は、

店舗面積:2万7,885㎡(うちアピタ分1万3,035㎡)

専門店数:60店

駐車場:1,550台

商圏:人口---32万8,000人

   世帯数---13万0,000世帯

初年度目標年商:78億円(アピタ分)

アピタ分1㎡当たり目標年商:59.8万円

である。

このほかのアピタ分1㎡当たり目標年商を見てみると、

◎「アピタ会津若松店」(平成18年3月オープン)が42.6万円

◎「アピタ静岡店」(平成17年11月オープン)が52.6万円

◎「アピタ四日市店」(平成17年3月オープン)が40.1万円

◎「アピタ石和店」(平成17年9月オープン)が68.6万円

◎「アピタ鈴鹿店」(平成16年10月オープン)が40.0万円

となっている。

40万円~80万円まで開きがあるが、「けやきウォーク前橋」の立地・商圏人口等から考えると、50万円~60万円くらいになるのではなかろうかと思う。

ただアピタ直営の店舗面積が分からないので、アピタ分の推定年商を算出するのに苦労する。

ユニー単体の2006年2月期の売上は7,195億円。その時のユニーの店舗数が161店舗でうちアピタタイプの店舗数は83店舗。

単純に売上を店舗数で割ると、1店舗あたり年商は45億円になる。

Img_1470 あれこれ検討しても、「けやきウォーク前橋」のアピタ分の売上高は100億円には届かないように思われる(もちろんアピタ分の店舗面積にもよる。来年になれば最終の売上目標が発表されるだろう)。

このほかに「紀伊國屋書店」を始めとしてテナント出店する専門店等の売上があり、「ユナイテッド・シネマ」の営業収入が加わることになる。

「ユナイテッド・シネマ」は、「スーパーモール伊勢崎ベイシア」にある「MOVIX伊勢崎」(11スクリーン、全2222席)と、真っ向勝負ということになる。

前橋市は、今のところ映画館のない全国唯一の県庁所在地として知られており、両映画館の上映映画がすべて同じと言うことはないにしても、今まで「MOVIX伊勢崎」まで出かけていた旧前橋市、富士見村の映画ファンの多くを取り込むことになるだろう。

「紀伊國屋書店」は、読書家の間でのブランド訴求力は抜群であり、前橋市の老舗書店「煥乎堂」(現在経営建て直し中)にとってはマグニチュード7クラスの激震になるかもしれない。

また、「戸田書店前橋店」、「文真堂天川店」、「「ファミリーBOOK天川大島店」、「TSUTAYA文京店」にとっても大なる脅威である。

「けやきウォーク前橋」の最大のウィークポイントは、ショッピングモールの周りがすでに住宅地で、他の大型路面店の出店余地が殆どないことだ。

しかしながら、すでに近くにある群馬県生涯学習センター、群馬県公文書館などが開催するイベントや地元商工会の「文天商工会」(前橋市文京町1丁目、2丁目、3丁目、天川原町およびその周辺の商工業者からなる。「けやきウォーク前橋」は文京町2丁目にできる。Web上には「ぶんてんモール」を開設している。)と連携すれば、地域一体での集客効果が期待できるように思う。

Img_1474 (因みに「けやきウォーク前橋」の西側、道を挟んだ前橋市南町3丁目西端の南北通リの今後に注目したい。左の写真は、早くも「けやきウォーク前橋」の北側に出店準備をすすめる「洋服の青山」。)

自モールに魅力あるテナント集めも重要だが、それと平行して、こうした地元商工業者や公共施設とのコラボレーションを進めることが出来れば、今までになかった大型商業施設の営業展開になるのではなかろうか。

地元商工会側も、自店の魅力アップを図るとともに、積極的に「けやきウォーク前橋」に働きかけることで、共存共栄と相乗効果を高める道を探っていくようにすべきだろう。

消費者は、お気に入りの店を見つけることに、結構熱心です。

イオン高崎ショッピングセンターの動向とあわせて注目すべき地域です。

【「けやきウォーク前橋」ができる前橋市から軽井沢町までの直線距離≒26マイル≒42km】

| | コメント (1) | トラックバック (1)