ご馳走様な店、沼田「五月八日」で蕎麦を喰う
沼田市に「五月八日」というへんてこりんな(失礼!)名前だけれども旨い蕎麦屋があると聞いたのは去年のこと。
気になってはいたんです。それに、その名前を知ってから沼田市には何べんか行ってはいるんです。
(つまり、07年6月2日エントリーの『「世界一おいしい」バウムクーヘン』、同じく『昭和村で「こしあぶらの天ぷら」に会う』、07年7月5日エントリーの『沼田「馬鹿旨」でまたラーメン』、07年7月6日エントリーの『和魂洋才・沼田「フリアンパン洋菓子店」のみそパン』、同じく『沼田鉈の古見製作所』、07年9月17日『みなかみ町(旧月夜野町「中華たむら」の麻婆豆腐ラーメン』などをご参照下さい)
それにしても五月八日と言われて、あなたは何を思い浮かべますか?
もちろんワタクシは何にも思い浮かびません。
せいぜい、2月29日と違って毎年ある日、といったベタなことくらいでしょうか。
で、ネットの検索エンジンの検索ボックスに「五月八日」と打ち込んで調べてみました。
結果、驚くべきことに、「五月八日」は大いに群馬県に関係があることが判明したんです。
上毛かるたで「歴史に名高い新田義貞」と謳われている新田義貞が、生品神社神前に「打倒鎌倉」を掲げて挙兵したのが元弘3年(1333年)5月8日なんですと(『太平記』)。
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(因みに早稲田大学野球部投手である「ハンカチ王子」こと斉藤祐樹君はこの近くにある「生品中学校」の卒業生ですね)
で、もしかして蕎麦屋「五月八日」のご主人は大の新田義貞ファンに違いないと思ったのです。
「打倒鎌倉」の成果は同じ源氏一門の足利尊氏にさらわれましたが、きっとそんな悲運も含めて、熱烈な新田義貞ファンなんだろう、と推測したわけです。
なんとなく、蕎麦屋の主人の趣味に相応しい気がしません?
そして先週ついに沼田市に行く機会がありましたので、「打倒鎌倉」の意気に燃える新田義貞のように、今日こそは「五月八日」で蕎麦を食べるぞと心に固く決めて出発。
ようやく念願の「五月八日」の蕎麦にありつくことができました。
注文したのは「かき揚げ付きのざる蕎麦」。
大盛りです。
細切りで蕎麦の香りが鼻腔を抜ける、結構な蕎麦を充分堪能させてもらいました(蕎麦粉は地元産だとか)。
まったく予期していなかったのはかき揚げの旨さ。びっくりものです。このかき揚げを食べるためにだけでも、行く価値ありのお店です。
(その旨さは、一緒だったK氏にこのかき揚げ旨いよ、と分けることもすっかり忘れてガッついてしまったくらいです)
お目出度のご様子にも関わらず、店の主人の奥さんとおぼしき女性がきびきびとした動作で注文取りをこなし、蕎麦を運んでくれました。
歯ごたえが実にこぎみいい、採り立てだとすぐ分かる新鮮キュウリの塩漬けなんかもついています。
ついでに季節に先駆けて、早稲の柿をサービスしてくれました。
すっかり満足して勘定を払うとき、ずっと気になっていた「五月八日」の店名の由来を、レジに立つ、前述の店主の奥さんと思われるお目出度のご様子の女性に聞きました。
しかし、です。
きっと新田義貞の名が出るに違いないと思っていたワタクシの予想は見事に裏切られました(左は沼田「ベルシティ21」にある大きめの人用の下駄)。
そして、その答えは絶句ものでした。
奥さんから帰ってきた答えは、「五月八日は、わたしの誕生日なんです」だと・・・。
ほんとにほんとに、二重に、ご馳走様でした、でした。
(そんなに混んではいませんでしたが、「売り切れじまい」なので、早く行くにこしたことはありません)
【ご馳走様な店、蕎麦の「五月八日」がある沼田市から軽井沢町までの直線距離≒33マイル≒52km】
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