2006年7月 3日 (月)

注目される群馬大学の重粒子線治療施設

先頃、心臓手術ミスで患者が死亡する事故を起こしてしまった群馬大学医学部付属病院だが、同病院には20診療科、14中央診療施設等がありベッド数は705床で、地域の高度医療施設としての役割を担っている。

Img_1297 平成17年度の外来患者数は延べ42万3千人、入院患者数は23万1千人であり、この数字は年々増加する傾向にある。

手術件数は平成17年度で約8,800件。この数も外来患者数、入院患者数と同じように、年々増加している。

今回の医療ミスは亡くなられた方、病院側双方にとって誠に残念なことで、二度とこのようなことが起こって欲しくないものだ。

ところで、群馬大学医学部というと多くの放射線治療医を輩出していることでも知られる。日本放射線腫瘍学会認定医422名中、実に50名(12%)が群馬大学出身者で占められる(平成15年11月現在)。

こうした人材の厚さを背景に、群馬大学医学部付属病院に日本でも数少ない(全国で6ヶ所目)重粒子線治療施設の建設が始まる見込みだ。

重粒子(炭素イオン)を最大で光のおよそ70%の速さに加速して体の外から照射し、患者の体の深部にある癌組織を殺傷するというもの。従来の放射線治療では効かなかった骨肉腫などのがんにも有効といわれる。

体にメスをいれなくとも良いし、副作用も従来の放射線治療に比べ格段に少なく、治療期間も短期で済むというもの。もちろん重粒子の照射中に痛みはない。すでに2622人の治療例(2006年2月まで)があるというが、結果はかなり良好のようだ。

群馬大学にできる重粒子線照射装置は、重粒子線治療の普及を目指して小型化された最新の装置であることから、日本ばかりでなく海外からも注目されているそうである。

死亡原因の第一位は癌(10万人当たり約250人)で、依然趨勢的に増加傾向にある。健康こそ何ものにも替えがたい宝物。万が一のとき、頼りになる医療施設が近くにあれば誠にありがたい。

【群大医学部付属病院がある前橋市から軽井沢までの直線距離≒26マイル≒42km】

| | コメント (0) | トラックバック (0)