「2007 三人委員会哲学塾 ぐんま地域創造フォーラム」に行く
昨日7月28日は、「群馬会館」で行われた「2007 三人委員会哲学塾 ぐんま地域創造フォーラム」に行ってまいりました。
今日7月29日、明日7月30日は場所を片品村に移してフォーラムを開催するということですが、さすがにそこまで参加するのは無理なので、第一部「地域づくりにおける《記憶》の役割」と第二部「結ばれる・包まれる」のみの参加です。
第一部「地域づくりにおける《記憶》の役割」では、一年の半分を群馬県上野村で過ごす、哲学者で立教大学教授の内山節さん、河川工学専攻の新潟大学教授大熊孝さん、環境倫理学専攻の東京大学教授鬼頭秀一さん、上毛新聞社の藤井浩さん、元掛川市長の榛村純一さん、元飯山市長の小山邦武さんの6名による討論が行われました。
第二部「結ばれる・包まれる」は、上記の6人に加え、「群馬県地域づくり協議会」会長の椎名祐司さん、「ぐんま文化会議」議長の山田耕司さん、「ファイトぐんま県民会議」委員の萩原香さん、「前橋芸術週間」代表の小見純一さん、「NPO法人群馬の食文化研究会」理事長の志田俊子さん、「尾瀬高校」教諭の松井孝夫氏の6人が加わり、総勢12名での討論となりました。
途中15分の休憩を挟んで、午後1時15分から午後5時半までの長丁場討論会でした。
いろいろなご意見を聞かせていただき、大変参考になったのですが、多くの「地域づくり団体」でメンバーの高齢化が進んでいるにもかかわらず後継者がいないこと、「地域づくり団体」での連携が不充分であることが今後の課題として指摘されておりました。
個人的には、元掛川市長の榛村純一氏が柳田国男の「村格」に触発されて唱える「町格」・「市格」の考えが大変興味深かったですね。
平べったいのっぺらぼうの無味乾燥の街、金太郎飴のように似たかよったかの街が多くなっている中で、人間に人格があるように、町や市にも「町格」、「市格」を持たせなければいけない、ということです。
要は「値打ちのある街」を作ろうということなんだそうです。
同じく同氏は、「(若い)女性は都会が好きなんです」と発言して、物議をかもしましたが、ワタクシも基本的には榛村純一氏と同じ意見なので、大きく頷いてしまいました。
映画「下妻物語」を見たり、銀座松坂屋近くに、「LOUIS VUITTON」、「CHANEL」、「Cartier」、「Tiffany」の旗艦店舗が集中している光景を眺めたりすると、女性は都会が好き、という言葉をとても否定する気になれません。
(「ジュリアナ東京」で踊りまくっていたおねえさんたちを思い出してしまいました)
やっぱ、鄙に美人は似合いません(ごめん。m(__)m)。
若い女性がどんどん町に出て行ってしまうので、山村の過疎化は進行したとか、地方都市の中心市街地に来てくれる嫁さんが少ないので中心商店街が廃れてしまう、といった榛村純一さんの冗談交じりの発言は、結構ワタクシには説得的に聞こえました。
なお、榛村純一さんによれば、森進一が歌った『おふくろさん』(1971年5月リリース)は「おかみさん」、「おっかさん」、「おかん」、「おふくろさん」的な存在に対する惜別そして永訣の歌だったのだそうです。
そして、この「おかみさん」、「おっかさん」、「おかん」、「おふくろさん」的な存在が山村や中心市街地からいなくなったのと平行して、山村や中心市街地が衰退したのではないでしょうか、とも言っておりました。
『おふくろさん』は下記のURLに歌詞があります。小さな声で歌ってみてください。
※http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=31996
また、第二部の討論に参加した、前橋芸術週間代表の小見純一氏が、郊外型ショッピングセンターにはなくて中心市街地(商店街)にあるものとして、①大木、②古い神社・仏閣、③悪所(風俗街)を上げ、これらは「アート」である、と発言なさっていましたが、面白い視点だと感心してしまいました。
以前から猥雑な空間や風俗街の存在は、街の賑わいにとって切り離せない存在だと考えておりましたので、もう少しお話を聞きたかったですね(大勢の討論者がいたため、一人当たりの発言時間が限られていました)。
ワタクシ個人としては、中心市街地の活性化を目標とする「街づくり」というのは、「クルマ社会」に対する或る種のアンチテーゼなのではないだろうか、と考えております。
その時、大木、古い神社・仏閣、悪所といった存在はきわめて貴重です。
衰えた商業機能を取り戻すことはもちろん必要ですが、「クルマ社会」に対するアンチテーゼとしてのロハス、スローライフ、スロービジネス、スローフード、温もり、出会いといった概念を、「街づくり」の核に据えるべきなのではないだろうか、と思ったりしております。
「街づくり」に関してはおいおい書いていこうと思いますが、昨日は異色の理論家にして「酒肴 久松」のオーナーである天才料理人大ちゃんのご意見を聞こうと思い(本当は、長丁場の討論会に疲れたので一杯飲みたくなったのです)、「ぐんま地域創造フォーラム」の「交流会」(お切込みを始めとする群馬の代表料理が並んだようです)をパスして、「酒肴 久松」へ急いだ次第。
年をとって、だんだんこらえ性がなくなっております。若い頃なら直立不動で3時間ぐらい我慢できた(ような気がする)んですが・・・。
(「街づくり」に関しては06年8月28日エントリーの『商業施設開発業者の発想が必要かも知れない』、06年10月7日エントリーの『私の前橋センチメンタルな旅』、07年5月7日エントリーの『懐旧の「田毎庵」と「はしもたや」』などをご参照下さるか、ページの左にあるカテゴリーの「勝手に下仁田町再生計画」、「イオン高崎・太田ショッピンセンター」、「けやきウォーク前橋」などをクリックしてください)
(群馬県にご関心の向きは06年9月1日エントリーの『群馬の地域ブランド力は43位だって』をご参照下さい)
【「ぐんま地域創造フォーラム」1部、2部が開催された「群馬会館」がある群馬県前橋市から軽井沢町までの直線距離≒26マイル≒42km】
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