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2007年5月 7日 (月)

懐旧の「田毎庵」と「はしもとや」

社会人になってこの方20年強、日の高いうちに前橋中心商店街に足を踏み入れたことは殆どありませんでした。

日が暮れて、ネオンの海をくらげとなって漂ったことは十本の指では到底足りませんが、例えば休みの日に、街中へ買い物に出かけた、という記憶がありません。

Img_6317 毎度毎度休日が忙しかったのかと言えば、そんなことはなく、家でゴロゴロしていることのほうが多かったように記憶します。

勤務先だって前橋駅前の「けやき並木」にあったのですから、昼休みに中心商店街で昼飯を摂ろうと思えば、摂れたのです。

中心商店街に足が向かない理由は何か、と問われれば、それは極めて単純明快、皆さんとまったく同じ理由です。

敢えて中心商店街へ行く、誘因が見つからないのです。

Img_6242 1980年代に郊外型量販店、専門店の展開が本格化し、平行して中心商店街の空洞化が進みました。もちろん前橋市に限った話ではありません。

この時期は今に至るまで、私の社会人生活と重なります。

「丸井前橋店」の撤退や「前三百貨店」の閉店、「イトーヨーカ堂前橋店」の出店に対する既存商店街の反対闘争等々、いずれもなお記憶に鮮やかです。

1980年から数えるとすでに30年近くの歳月が流れ、その間中心商店街に対し様々な施策がとられてきましたが、賑わいを取り戻したかと言えば、さあいかがでしょうか?

見ての通り、と言わざるを得ません。

(その原因分析については、いずれまた)

Img_6483 昨年10月には、旧群馬町に「イオン高崎ショッピングセンター」がオープンし、今年3月には前橋市に「けやきウォーク前橋」が開業し、いよいよ前橋中心商店街は危急存亡のときを迎えています。

(オリックスは、今年11月までに前橋南部のショッピングセンター構想を打ち上げるのでしょうか?)

ただ中心商店街復活の兆しが感じられ、追い風が吹き始めていることも、事実です。

地方財政の硬直化により行政効率の改善策が急務となっていることからコンパクトシティ構想が注目され、「まちづくり3法」も成立しています。

Img_5877 地価の下落もあって、関東各県の主要都市で、中心市街地におけるマンション建設が盛んになっています。前橋市に限っても、これからなお10本近いマンション等の建設計画があります。

もしかしたら、「旧リヴィン」の、今年12月のオープンがターニングポイントになるかもしれません。すでにこのオープンを見込んで、おしゃれなレストランの進出が始まりました。

改装後の「旧リヴィン」の年間80万人の集客見込みは、レストラン経営にとって魅力です。家賃や地価の底値感も出ています。先手必勝の戦術かもしれません。

最近は、休日の日、天気が良ければ、できるだけ中心商店街へチャリンコ散歩で出かけるようにしています。しかしながら、正直に申し上げると、その動機は、お気に入りの店が見つかったからではなく、「判官贔屓」の心情が大きいと言わざるを得ません。

肩入れ、です。義を見てせざるは勇なきなり、です。

そして高校生活を前橋で過ごした者の、懐旧の情です。ノスタルジーです。高校生の頃の「自分探し」です。                                                

昨年3月まで2年間、神奈川県厚木市に単身赴任していたため、余計に前橋への思いが強くなりました。

すでに齢は、知命。高校生の頃には、本屋だけでも「サカモト書店」があり、「アルプス書房」があり、立ち読みに寄るのは煥乎堂だけではありませんでした。

部活の後に、友達と街中を、よくふらふらしたものです(女子高生の姿を遠く眺めるだけで、満足、でした)。

30年以上、仔細に昼の中心商店街に足を踏み入れたことがなかっただけに、なんだか高校生の私が、過去と現在の時空旅行をしているようで、実に新鮮で、驚きに満ちた旅です。

立て続けにカレーうどんの「田毎庵」と、焼きそばの「はしもとや」に寄ってみました。

高校生の頃、懐具合が暖かいと、このどちらかに寄って、それから「野口の氷」を飲み(昔、カキ氷は飲むものでした)に行くのが、夏の定番コースでした。

「田毎庵」のカレーうどん、驚くほど昔と変わっていません。うなぎの寝床の店内もそのままです。覚えのある人、行ってみて下さい。

【カレーうどんの「田毎庵」と焼きそばの「はしもとや」がある前橋市から軽井沢町までの直線距離≒26マイル≒42km】

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コメント

 ここ数日分をまとめて拝見しました。
 懐かしい街並みに思わず涙腺ゆるみそうに。
 リヴィンは12月に再開するのですか。
 いい場所にあるとはいえ、再船出はなかなか厳しそうですね。
 頑張ってほしいものです。

 群馬在任中、商店街振興については随分取材をさせてもらいました。当事者や行政もいろいろ知恵絞っていましたが、なかなかこれ、という決め手がないようで、忸怩たる思いでした。
 忸怩たる、といえば、県庁の担当課が国交省に陳情にいったとき、「郊外店規制? あんたたち自由化・規制緩和の時代に何いってるの?」と言われ続けたのに、一転、「まちづくり3法」の動きが出てきたころになると「あー、陳情なくてもやりますから」となったとか。県庁氏は「ここまで(商店街の)衰退を放っておいて、なんだ!」と忸怩たる思いをあらわにしていたことが記憶に鮮明です。

 行政の力は大きいとはいえ、やっぱり本当に頑張らないといけないのは地元の商店主や民間でしょう。もう本当にここでなんとかしないと、「昭和40年代の土日には自転車で通れないほど人でごったがえしていた」という商店街は、消滅してしまいかねません。
 関係者の努力を祈るばかりです。

投稿: 赤犬 | 2007年5月 9日 (水) 17時15分

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