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2006年8月25日 (金)

誕生するか、「かんら富岡」市?

報道によれば、下仁田町が富岡市に正式に編入合併を申し入れたとのこと。8月11日の町議員全員協議会で、甘楽町、南牧村との広域合併を断念し、単独で富岡市との合併を進める意向を示しており、これで富岡市と下仁田町の合併はほぼ確実となった。

ただ南牧村、甘楽町は「自立での行政運営継続」を表明していることから、甘楽郡・富岡市の旧5市町村全体が一気にひとつの行政単位にはならないようだ(妙義町はすでに今年3月27日に富岡市と合併している)。

しかしながら南牧村、甘楽町ともに、人口減と高齢化の進展の中で自主財源を確保し、行政サービスを維持していくには可なりの努力が必要だろう。行政コストの削減にも限界がある。やはり将来的には広域合併を選択しなければならない可能性が高い。

もし甘楽・富岡地区の旧1市3町1村が大同団結(富岡市へ編入合併)すると県土の面積の7.7%(488.52平方キロ)、人口の4.0%(8万1153人、平成17年国勢調査)、普通会計当初予算の4.2%(303億86百万円、平成17年度当初予算の5市長単純合計)を占める市の誕生となる。仮に「かんら富岡」市とでも呼ぶことにする。

しかしこの新生「かんら富岡」市を取り巻く環境は、過去10年の人口推移を見ただけでも安閑と出来ない状況だ。

平成7年に8万5011人だった人口は、17年には3858人減少し8万1153人に減少している(下記の表参照)。

平成7年       人口(人)      世帯数(戸)

富岡市        49271      14808

妙義町         5164       1330

下仁田町      12266         3654

南牧村         3829       1364

甘楽町        14481       3862

合 計        85011        25018

平成12年       人口(人)     世帯数(戸)

富岡市        49349      15720 

妙義町         5052       1410 

下仁田町      11171         3591 

南牧村         3340       1317

甘楽町        14660       4112

合 計        83572      26150

平成17年       人口(人)     世帯数(戸)

富岡市        49038      16596

妙義町         4727       1430

下仁田町       10147       3487 

南牧村         2929       1226

甘楽町        14312       4297

合 計        81153      27036 

それだけでなく、甘楽郡・富岡市、の旧1市3町1村を合わせた将来人口は2010年7万9630人、2015年7万6917人、2020年7万3792人、 2025年7万0401人、2030年6万6930人と推計されている。人口規模は、2005年に比べ、25年後の2030年には82.5%の規模に縮小する見込みだ。

群馬県全体ではおよそ10%減の予想だから、17.5%減の甘楽・富岡地区の減少率は7.5%ポイント大きい。

また甘楽・富岡旧1市3町1村の総人口に占める65歳以上人口の比率は平成16年(2004年)が25.3%(県平均は19.9%)だが、将来的には2015年に31.7%(同26.6%)、2030年37.4%(同30.8%)と急速に上昇していく。

人口減、そして人口の高齢化は合併で片付く問題ではない。

7月に負債総額632億円を抱えて破綻が明らかになった北海道夕張市(7月11日エントリーの「夕張市の失敗」を参照)だが、否定的側面だけで語ることは出来ない。炭鉱が閉鎖になってから何もしなければ確かに負債は632億円まで膨らまなかったかもしれない。

しかしそれでは何もしないことが一番良いことになってしまう。

「炭鉱から観光へ」の選択は、間違っていたとは言えない。問題は投資に相応しい収益と波及効果を上げられなかったことだ。

100億円の投資をしても、資金調達コストと減価償却を上回る収益を生み出せていたら、破綻などありえなかった。夕張市は、事業計画の甘さと運営のまずさから収益を上げられなかったことの責任を逃れることはできない。

しかし、100億円の使い道に観光事業を選んだことの責を夕張市に問いたてても、正式な手続きを経て決定されたなら、それはお門違いなのではなかろうか。

コスト削減に取り組まない自治体はないだろうが、コスト削減には限界がある。小規模自治体なら、コスト削減だけで難局を乗り切ることも可能かもしれない。しかし一定規模の自治体となれば、コスト削減とともに地域振興に取り組まなければ、座して死を待つようなものだ。

将来的に甘楽・富岡地区が一体になるのであれば、具体的な将来デザインを描かない限り、合併効果はただの数字合わせに終わってしまうだろう。

成功の反対語は失敗ではなく、何もしないことだそうである。少し気が早いが、「かんら富岡」市が少子高齢化社会を跳ね返す事業に踏み出すことを期待する。

【富岡市から軽井沢町までの直線距離≒15マイル≒23km】

市町村の貴重な財源のひとつ「たばこ税」の増加に協力する一徹な商店(旧北橘村で)。

Img_1035

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コメント

iおしゃっている内容が良く分かりませんが、下仁田町は軽井沢の付録ではないです。合併問題も、その後はどうなったかも載せて欲しいです。
結局、民主主義って急がば回れなんですね。国政も、政局絡みが色濃くなり国民生活に不安材料が増している。たとえば、揮発油税暫定税率を廃止することを掲げている民主党が政権を取ったとしても、現在の国家公務員や地方公務員法が変わらない限り、同じ混乱の繰り返しが続く。アメリカの様に政権が変われば上級公務員も総入れ換えが出来るなら別だが、残念ながらというか、幸いというかそうならないセイフテーネットが機能している。日本は、アメリカの歴史とはその長さが全く比較にならないほど長い。ゆっくり安全に時代に対応する変化を成し遂げてきた国情がある。時代背景を無視しては、いずれまたストレスとなって次の問題が生まれるのが自然の原理。ユメユメ忘れないようにしたい。

投稿: ひちゃぶく | 2008年3月31日 (月) 20時19分

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